
自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群とは?
自閉スペクトラム症とは、社会的なコミュニケーションの困難さや、想像力・共感性・イメージ力の障害、特定のものごとへの強いこだわり、感覚の過敏性など、多種多様な特性の見られる発達障害のひとつです。これらの特性により、日常生活において困難さを感じることがあります。アスペルガー症候群とは、自閉スペクトラム症のうち、知能や言語の遅れがないものです。自閉スペクトラム症もアスペルガー障害も、脳の働き方の違いによって生じるもので、子育てが原因となるものではありません。
発達障害のある子については、早期から発達段階に応じた支援を行っていくことが大切であると言われています。診断がつくレベルではない、いわゆる「グレーゾーン」の子も同様でしょう。早期に適切な介入を行うことで、苦手さを補う術を身に着けることができたり、発達の偏りや遅れからくる二次障害(周囲に発達特性を理解してもらえないことによって、不登校や問題行動などの別の問題が出てくること)を防ぐことにもつながります。
発達に関するお悩みはひとりで考えていても限界があります。「うちの子は自閉スペクトラム症なのかな…」と悶々と時間を過ごすより、気になった時点でぜひ専門家を頼ってみてください。まずはお子さんの状態を正しく把握し、特別な支援が必要なのかも含め、一緒に考えていきましょう。
心の専門家に相談する目安
例えば、次のような特徴に当てはまる場合は、受診・相談の目安になります。
- 子どもが発達障害ではないかと気になっている
- 同年代の他の子より、できることが少ない気がする
- 子どもの発達の現状を知りたい
- 診断を受けることには抵抗があるけれど、子どもの知的レベルや発達段階を知りたい
- 子どもの現状を知り、必要なら早めに支援を受けさせてあげたい
- (子どもが)極端な人見知り、場所見知りがある
- (子どもが)相手の表情や意図を理解しにくい
- (子どもの)曖昧な指示や表現が理解しにくい
- (子どもに)刺激が多い環境ではパニックになり、落ち着くまでに時間がかかる
- (子どもの)急な予定変更など、予定外の出来事に対応できない
- (子どもが)興味があることには熱心な一方で、それ以外には関心がない
- (子どもが)抱っこや触れ合い、特定の感触や食感を極端に嫌がる
- 園や学校で、発達の偏りを指摘された
- 子どもの進路選択で悩んでいる(通常級、支援級、通級など)
- 発達検査を受けたい。発達検査の予約が取れず困っている
- 以前発達検査を受けたが、数値しか教えてもらえなかった。詳しい結果やアドバイスを聞きたい
カウンセリングでできること
自閉スペクトラム症やアスペルガー症候群に関するご相談では、まずお子さまの詳しい現状をお伺いし、専門的な見立てをお伝えさせていただきます(発達検査も併せて受けていただくことで、より多角的で、詳細な見立てをお伝えすることができるかと思います)。その際は、保護者の方の感情や思いを大切にしながら、子どもの発達や、発達障害に関する正しい情報もお伝えすることで、お子さまの現状をありのまま受け入れられるようお手伝いします。
そして、日常生活での困り感に対してできること(その子にあった環境づくりや、関わりのコツなど)をアドバイスさせていただきます。一つの方法が上手く行かなくても、さまざまなやり方を試行錯誤的に試しながら、お子さまに合う支援を探していきましょう。
保護者の方へカウンセリング(カウンセリングというより、一緒にお子さまについて考える作戦会議:コンサルテーションのような時間になります)はもちろん、お子さま本人へのカウンセリングも可能です。特に、発達の偏りにより、お友達関係や学校生活にうまくいかない感じを抱えているような場合には、発達特性への現実的な支援と並行して心のケアも重要になってきます。また、お子さまへのソーシャルスキルトレーニングや親子カウンセリングなど、ご希望に応じてさまざまな形での支援が可能ですので、どのような支援があるとよいのか迷われている方は、まずは初回カウンセリングにお越しください。発達検査のみのご利用も可能です。
なお、臨床心理士による「発達障害」の診断はできませんので予めご了承ください。診断をご希望の方に、近隣の医療機関をご紹介することは可能です。
