
非行・問題行動について
子どもの非行や問題行動は、心のSOSであることが少なくありません。教育や指導と並行して、専門的な心のケアを行うことも重要です。一方で、お子さまの非行や問題行動に対応する保護者の方が困り果て、疲れてしまうことも多いでしょう。非行や問題行動を呈しているお子さまは大人への信頼度が下がっていることも多く、相談に誘っても一緒に来てくれることは少ないかもしれません。そんな時は、保護者の方だけでも相談にお越しください。保護者の方の心身の健康も大切にしながら、解決の糸口を一緒に探していければと思います。
心の専門家に相談する目安
お子さまが次のような特徴に当てはまる場合は、相談の目安になります。
- 友達にすぐ手が出る
- 親や兄弟に対する暴言・暴力がある
- 大人に反抗的で、時に手が出る
- いじめの加害者になっている
- 友達から、おもちゃや金銭を取り上げているらしい
- 万引きを繰り返している
- 家出をして帰ってこないことがある
- 帰りが遅かったり、夜中に外出することがある
- 学校での問題行動で度々電話がかかってくる
- 素行の悪い友達と仲良くしていて心配だ
- ネットでできた友達や彼氏と直接会いたいと言いだし心配だ
- リストカットやOD(薬の大量服用)といったクセがある
カウンセリングでできること
非行や問題行動のご相談は、ご本人がカウンセリングに行きたがらず、保護者の方の面接から始まることがほとんどです。ですのでまずは、保護者の方からご本人の現状や生育歴を詳しくお聞きし、問題背景の分析や関わり方の助言を行います。もちろん劇的に改善するケースばかりではありませんが、保護者の方がお子さまの年齢的な心の特徴や、言えずにいるSOSを理解し関わり方を変えることで、じわじわとお子さまにも変化が見られることが多いです。
保護者の方が相談を続ける中で、お子さまがカウンセリングに興味を持つことも多々あります。タイミングよくカウンセリングに誘い、カウンセラーとお子さまがつながることができれば、できることはさらに広がります。お子さまから直接お話を聴いて、許可が得られた部分については保護者の方に代弁することでカウンセラーが親子の橋渡しをしたり、自分のことに興味関心が向いているタイミングであれば心理検査や発達検査を通して自己理解を深めたり。
検査の結果から、問題行動を繰り返してしまう背景を科学的に分析して伝えると、自分でもなぜこんなにイライラするのかわからなかったことが腑に落ちた様子ですっきりした表情になるお子さまも多い印象です。ここまでくると、「イライラしたときに反抗的な態度を取って叱られて、またイライラして…、という悪循環におちいるのはあなたが苦しいから、どうしたらいいか一緒に考えよう」といった話も理解しやすくなります。そしてストレスマネジメントやアンガーマネジメントの勉強、ソーシャルスキルトレーニング、認知行動療法など、今の自分に必要な課題に取り組むか、という動機づけにつながっていきます。
